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2023.10.17

【季節の和菓子一覧】四季を映し出す日本の和菓子

日本人にとってなじみの深い「和菓子」。
和菓子の中には、モチーフや文化を通し“季節”と紐付いているものがあります。その時々の四季の移ろいを大切にし、お菓子の中にも季節感を映し出すのは、春夏秋冬がはっきり分かれている日本ならでは。

北海道のお菓子屋「もりもと」も四季を大切にしており、1年を通して、その時期限定の和菓子を販売しています。
今回は、もりもとでお取り扱いしている季節の和菓子を、春夏秋冬に分けてご紹介。
公式オンラインショップからお取り寄せできるものもございますので、気になった方はぜひ一度お試しください!

今年は、伝統的な味わいを堪能しながら日本の四季の移ろいを感じてみましょう。

『春』の和菓子

雪が解けて花が咲き、真っ白だった景色が鮮やかに色付く季節。
春の和菓子は華やかで魅力的な色合いのものが多く、見ているだけでわくわくした気持ちになります。
ぜひ、花だけでなく、和菓子でも春を感じてみてください。

桜餅・鶯餅

春の定番和菓子といえば「桜餅」と「鶯餅」。3月のひなまつりのお祝いにも欠かせない存在です。

もりもとの桜餅は、ふっくらと炊いた北海道産「きたゆきもち」のもち米で自家製のこし餡を包み仕上げています。

鶯餅は通常こし餡を包んだものが多いですが、もりもとでは北海道産青えんどう豆のうぐいす餡をぽってりと包んでおり、他にはない味わいです。

柏餅・べこ餅

5月のこどもの日に欠かせないのが「柏餅」。
もりもとの柏餅は、米粉の風味が強いコシのあるお餅と、あっさり優しい味わいの餡のバランスが絶妙です。

「ちまき」も柏餅に並ぶ定番和菓子という印象がありますが、実は関西地方だけの文化。
北海道の定番は、郷土料理の「べこ餅」です。
甘さ控えめの黒糖と上新粉を使用して、柔らか且つコシのある歯ごたえに仕上げています。

三色団子

お花見のイメージが強い三色団子。色の意味には諸説ありますが、今回はその一部をご紹介します。

1つ目は、3色で「春」を表している説。
ピンクは桜。白は桃の節句に飲む白酒や、雪の残る早春。緑は芽吹く緑。

2つ目は、3色で「季節」を表している説。
ピンクは春、白は冬、緑は夏。秋ない=飽きないという言葉遊びで縁起が良いとも言われています。

3つ目は、縁起の良い色を組み合わせた説。
めでたい紅白+邪気払いの効果があるよもぎの緑。

その他

春の和菓子は桜味が多いですが、5月頃には抹茶味の和菓子も増えてきます。

抹茶の旬は10月~11月頃なのですが、春にその年の新茶が茶摘みが行われるため、その時期に合わせて抹茶スイーツがたくさん出てくるのです。

もりもとでも、かのこ豆入りの抹茶餡をしっとり生地で包んだ「抹茶の焼きまんじゅう まっちゃうらら」を、この時期限定で販売しています。

【販売時期の目安】
「桜餅・鶯餅」は毎年1月~3月頃
「柏餅・べこ餅」は毎年4月~5月頃
「三色団子」は毎年3月頃
「抹茶の焼きまんじゅう まっちゃうらら」は毎年5月頃
年によって、販売時期の変動や、お取り扱いの有無が異なる場合があります。

『夏』の和菓子

気温の高くなる夏は、見た目も口当たりも涼やかなものが恋しくなります。
この時期だけの「涼」を感じる和菓子は、贈り物としても大人気。
涼やかな夏の和菓子で、暑い夏を爽やかにお楽しみください。

葛まんじゅう

初夏頃より、見た目も涼やかな「葛まんじゅう」が店頭に並び始めます。

葛まんじゅうとは、なめらかなこしあんをぷるんとした葛生地で包んだおまんじゅうのこと。

普通のおまんじゅうよりもさらりとした口当たりで食べやすく、暑い夏にぴったり!
お召し上がり前に少し冷やすことでさらにひんやりと心地良いのど越しをお楽しみいただくことができます。

レモン・ロマン

暑い夏は、柑橘類の爽やかな酸味でキリッと気持ちをリフレッシュ!

もりもとの「レモン・ロマン」は、北海道産クリームチーズとレモンを合わせた、爽やかな味わいの焼き菓子です。
常温でお持ち歩き可能ですが、冷やしても美味しくお召し上がりいただけます。

ちょっとしたお手土産にもぴったりな、夏季限定の和菓子です。

流れるくちどけ 水涼(みすず)

千歳のおいしい水をたっぷり使い作られた、もりもと自慢の水ようかん。

通常よりたくさんの水を入れて時間をかけて餡を練り、糖分をじっくり浸透させることで、あっさりながらも小豆の風味豊かな餡が完成しました。

「あずき」と「まっちゃ」の2種類をご用意しており、初夏頃より販売がスタートします。
お中元などのギフトとしてもおすすめです。

その他

※もりもとでのお取り扱いはございません

鮎漁が解禁される6月頃から販売される「若鮎」。
俳句で夏の季語にもなっている鮎を模した若鮎は、代表的な夏の和菓子といえるでしょう。

また、ご紹介した葛まんじゅうの他にも「くずきり」や「わらび餅」などつるんとしたのど越しの和菓子が、夏にはたくさん出てきます。

【販売時期の目安】
「葛まんじゅう」は毎年6月~8月頃
「レモン・ロマン」は毎年7月~10月頃
「流れるくちどけ 水涼」は毎年6月~8月頃
年によって、販売時期の変動や、お取り扱いの有無が異なる場合があります。

『秋』の和菓子

秋は「実りの秋」とも呼ばれるほど、様々な食物が旬を迎える季節。
果物や野菜、穀物など、美味しいものがたくさん並びます。
秋の和菓子には、そんな旬の素材を使ったものが多く、この時期だけの美味しさを楽しむことができます。

おはぎ

9月のお彼岸には「おはぎ」をご先祖様にお供えします。

春はぼたもち、夏は夜船、冬は北窓と、季節によって名前が変わる不思議な和菓子です。
春と秋はその時期に咲く「牡丹」と「萩」から名付けられ、夏と冬は音を出さずにつくおはぎの特徴「つき知らず」から名付けられました。
言葉遊びが好きな日本らしいネーミングです。

もりもと店舗でも、お彼岸時期の1週間限定でおはぎを販売しています。北海道産もち米「きたゆきもち」や、北海道産小豆「エリモ小豆」を使い、北海道素材にこだわりました。

どら焼きヌーボー

秋は、様々な食物が旬を迎える時期。
小豆もそのうちの一つです。

もりもとでは毎年10月末頃に、十勝の穫れたて新小豆を使った「どら焼きヌーボー」が解禁されます。

その年穫れたばかりの新小豆は、この時期にしか味わえないみずみずしさがあり、香りもふくよか。
その年の小豆の状態に合わせて炊いた餡を使用したどら焼きヌーボーは、この時期にしか食べられない、1年に1度の味わいです。

うさぎまんじゅう

9月中旬~10月上旬には十五夜があります。

平安時代に始まったお月見の文化は現在にも引き継がれ、十五夜の時期が近くなると、すすきや月見団子をお店でよく見かけるようになります。

もりもとでは、うさぎの顔が付いた「うさぎまんじゅう」や「うさぎのたまごまんじゅう」を販売。
かわいい見た目で、十五夜を楽しくお過ごしください。

その他

栗やさつまいものお菓子が店頭にたくさん並ぶと、秋の訪れを感じますよね。

もりもとでも、「栗つづら」や「和菓子屋さんのスイートポテト」など、秋の素材を用いた和菓子が種類豊富に出てきます。

ハロウィンの時期には、かぼちゃを用いたおまんじゅう等もおすすめです。

【販売時期の目安】
「おはぎ」は毎年9月頃
「どら焼きヌーボー」は毎年10月~11月頃
「うさぎまんじゅう」は毎年8月~9月頃
「栗つづら」は毎年9月~10月頃
「和菓子屋さんのスイートポテト」は毎年9月~2月頃
年によって、販売時期の変動や、お取り扱いの有無が異なる場合があります。

『冬』の和菓子

厳しい寒さの中、年の瀬を迎える冬。
暖かいお茶と合わせて、ほっこりと冬の和菓子を楽しむのはいかがでしょうか。
贈り物需要の増えるこの時期、お世話になった方へ贈るギフトとしてもおすすめです。

上和生菓子

茶道のお茶菓子として定番の「上生菓子」。
もりもとでは、お正月や端午の節句など、1年の重要な節目の時期限定でお取り扱いをしています。

お正月に販売するのは、「特選上和生菓子詰合せ」と「十二支つめ合わせ祝菓子」。

特選上和生菓子詰合せは毎年中身が異なりますが、定番の「練り切り」の他、ふんわり柔らかい「雪平」や、小豆の甘さが特徴の「鹿の子」、カステラのような食感の「浮島」など様々な種類を詰め合わせており、見た目も華やかです。

花びら餅

お正月の時期に多く見かける「花びら餅」。

平安時代の宮中にて新年に行われていた、長寿を祝う儀式「歯固めの儀式」で用いられていたお餅がルーツと言われています。
「歯固めの儀式」では、餅の他、押鮎(鮎の塩漬け)や大根などが食べられていました。現在の花びら餅に使われているごぼうは、かつての押鮎を模したものです。

もりもとの花びら餅は、甘く煮付けた北海道産ごぼうと味噌餡をやわらかな求肥で包み作られています。

豆餅棒

2月の節分の日には、大豆をまいて疫病を追い払うのが日本の伝統行事。

もりもとでこの時期販売するのは、ふっくら大粒の北海道産黒大豆「いわいくろ」を使用した「豆餅棒」です。
しっかりとした味わいのつぶ餡を、やわらかな求肥で包んだお菓子で、節分の日のおやつとしてぴったり。

限られた期間しか販売されないため、節分頃にはぜひお近くの店舗へ足をお運びください。

その他

12月21日または22日には、1年の中で最も昼の時間が短く太陽の力が弱まる「冬至」があります。

これからの寒さを乗り切る力を蓄えるため、栄養満点のかぼちゃを食べて柚子湯に浸かるのが昔からの伝統的な過ごし方です。

かぼちゃを料理するのはハードルが高い…という方は、かぼちゃ味の和菓子を召し上がるのはいかがでしょうか?

【販売時期の目安】
「上和生菓子(お正月)」は毎年12月~1月頃
「花びら餅」は毎年12月~1月頃
「豆餅棒」は毎年1月~2月頃
年によって、販売時期の変動や、お取り扱いの有無が異なる場合があります。

他にももりもとのお菓子はたくさん!
オンラインショップでは、期間限定品から、年中販売している定番品まで様々な種類のお菓子をご用意していますので、ぜひこまめに覗いてみてくださいね。

季節の和菓子を楽しむポイント

季節を映し出す日本の和菓子。
そのままでも美味しい和菓子ですが、一工夫加えることでより一層季節を感じることができます。

飲み物と合わせる

和菓子に合う飲み物を添えて、ちょっと特別なひとときをお過ごしになるのはいかがですか?
定番のお茶はもちろんのこと、紅茶や珈琲、お酒が合う和菓子も中にはあります。
飲み物の温度を変えることでまたがらりと雰囲気も変わるのでおすすめです。

景色と一緒に楽しんで

日本は四季がはっきりと分かれているため、四季の巡りと一緒に街の景色も大きく姿を変化させます。
春には桜を始めとした花々が芽吹き、夏には力強い陽射しが降り注ぎ、秋は美しい紅葉が森を染め、冬には真っ白な雪が辺りを覆う…。
四季折々の姿を見せる景色の中で和菓子を食べれば、より五感で季節を感じることができます。

見た目にも工夫を

見た目で季節を感じる和菓子は、盛り付け方やお皿にも工夫を凝らしましょう。
春は和菓子の華やかさを際立たせるためシンプルなお皿に、夏はガラス製のお皿に乗せて涼やかさを演出。秋はこっくりとした色合いのお皿に飾って、冬は深い色のお皿で温かさを感じる見た目に。
和菓子に合わせた盛り付けで、見た目からも季節感を楽しみましょう。

季節の和菓子で「四季の移ろい」を感じよう

季節の和菓子は、四季の移ろいや日本の歴史を楽しむことができるお菓子です。
旬の素材を使用するのはもちろんのこと、見た目のモチーフや色合いでも季節感を表現しています。
季節に応じて移り変わる景色を眺めながら、その時期限定の和菓子をお召し上がりになるのもおすすめです。

北海道のお菓子屋・もりもとでは、旬の素材を使った和菓子や、暦に合わせた和菓子を多数ご用意しており、一部はオンラインショップでもお取り扱いしております。
今年は、和菓子とともに季節の巡りを感じてはいかがでしょうか。

※上記掲載情報は2023年11月17日(金)時点のものとなります。
価格や商品名等の掲載情報は変更となる場合がございます。予めご了承くださいませ。