企業案内 / もりもとの想い

素材への想い

北海道の大地の恵みと
生産者様とお客様を
おいしさでつなぐ

ハスカップとは

ハスカップの実

きらきら輝くその姿は、まるで“宝石”のよう

「ハスカップ」とは、北海道に古くから自生している希少な特産果実のこと。
アイヌ語の「ハシカプ=枝の上にたくさんなるもの」が、名前の由来です。
毎年7月頃になると、酸味の強い青紫色の小さい果実をふたつ一組で実らせます。

ふたつの花が寄り添うように咲く様子から付いた花言葉は「愛の契り」。
一年に一度、七夕の日にのみ会うことができる織姫と彦星の境遇と重ね、七夕の7月7日に「ハスカップの日」が記念日として制定されています。

出目さんによるハスカップ収穫作業の様子

ハスカップの実は皮が薄く、水分をたっぷり含むため、非常に柔らかくて繊細です。
少しの刺激でも傷ついてしまうほどデリケートな果実であるため、機械での収穫ができず、手摘みされています。
その地域で「出目さん」と呼ばれる方々に声をかけ、人手をかけて収穫作業が行われます。

実が潰れないよう、一粒一粒丁寧に。
小さく、繊細で、きらきら輝くその姿は、まるで“宝石”のようです。

荒川義人教授の顔写真
学校法人吉田学園総長付顧問・
札幌保健医療大学客員教授
荒川 義人
ハスカップは、様々な栄養素が豊富に含まれているのも特徴です。
特に多いと言われているのは、「カルシウム」「鉄分」「ビタミンC」「アントシアニン」の4つ。
カルシウムが不足すると、骨粗鬆症や骨軟化症などの症状を引き起こし、鉄分不足は貧血の原因となります。
また、アントシアニンが多く含まれるフルーツとして最も有名なのはブルーベリーかと思いますが、ハスカップのアントシアニン含有量は、実はブルーベリーよりも多いんです。
老若男女問わず、ぜひ多くの方にお召し上がりいただきたいと思っています。

次世代に繋いでいくことこそが、
もりもとの願いであり使命

魅力的な一面をたくさん持つハスカップ。
古くから北海道に自生しており、千歳近郊にも群生地がありましたが、都市開発により各地へ移植が行われ、今では栽培される果実となっています。
もりもとが特にお世話になっているのは、栗沢町・厚真町・富良野市・そしてもりもとの地元である千歳市のハスカップ農家様です。
各産地とも、40年ほど前に、千歳苫小牧近郊に自生していたハスカップを移植したのがハスカップ栽培の始まりと言われています。

当時は千歳・美唄がハスカップの2大産地と呼ばれていましたが、高齢化や人手不足が要因で生産をやめてしまう農家様が増え、特に地元・千歳市では作付面積が年々減少傾向にあるのが現状です。

もりもとの地元である千歳のハスカップ農場

ハスカップは、夏の1カ月間しか収穫されず、生産量が少ない上、手作業での収穫が行われているため、非常に希少性の高い果実なのです。
丹精込めて育てられた貴重なハスカップを「北海道の財産」として守り、皆様と一緒に育んで次世代に繋いでいくことこそが、もりもとの願いであり使命です。

もりもととの取り組み

ハスカップジュエリー

もりもとが本店を構える北海道・千歳市。
その近郊の「勇払原野」には、かつてハスカップの群生地がありました。

「地元の特産物であるハスカップを多くの方々に知っていただくことで、地域活性化に繋げられないか」
そんな想いから、1978年(昭和53年)に「北のちいさなケーキ ハスカップジュエリー」は生まれました。
誕生から現在に至るまで幅広いお客様に愛され続け、今ではもりもとの看板商品になっています。

ハスカップにおける
「6次産業創出」を目指して

「北のちいさなケーキ ハスカップジュエリー」の魅力は、その美味しさだけではありません。
生産者様とお客様を繋ぐ「6次産業創出」を目指した商品です。

ハスカップの生育を担う「1次産業」においては、収穫の時期になると深刻な人手不足が大きな問題となっています。
少しでも人手不足を解消するため、もりもと社員自らハスカップ畑へ赴き、生産者様と一緒に摘み取りのお手伝いをさせていただいています。

もりもと社員が生産者様と一緒に収穫のお手伝いをする様子

加工を担う「2次産業」においては、生産者様の愛情を受けながら大切に育てられたハスカップを、究極のこだわりと受け継がれた技術を持って磨き上げられた「宝石」のようなスイーツとして磨き上げ、お客様へお届けしています。

もりもとのお菓子とこだわりの原料

最後に、「3次産業」においては、まだまだ北海道内での知名度も低いハスカップをおいしいスイーツにして販売することで、道内外問わず多くのお客様にハスカップの魅力をお届けできればと考えています。

もりもと店舗

生産者様とお客様を繋ぐ

生産者様たち
  • ハスカップジュエリー・ヌーボー

    初夏には、その年収穫されたばかりのハスカップを使った「ハスカップジュエリー・ヌーボー」の販売を通して産地についての情報発信を行い、生産者様とお客様をお繋ぎしています。
    また、「ハスカップジュエリー・ヌーボー」の売上の一部を還元しており、ハスカップ畑の維持にお役立ていただいております。

  • ハスカップジュエリー黒の珠玉~ブランデー仕立て~

    2023年には、2018年の北海道胆振東部地震で被害を受けた〔厚真町〕の復興を願い、厚真町産ハスカップを使ったお菓子「ハスカップジュエリー黒の珠玉~ブランデー仕立て~」を販売し、その売上の一部を厚真町の生産者様へ寄附させていただきました。

通常レギュラー販売している「北のちいさなケーキ ハスカップジュエリー」は、売上の一部をハスカップが自然群生している勇払原野及び野鳥の聖域であるウトナイ湖自然保護への支援活動として、「公益財団法人 日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリ」に寄付しています。

生産者様や自治体との連携、ハスカップを使った商品の製造・販売を通して、ハスカップの認知を全国に拡大させ、生産者様とお客様を繋ぐ。
その目的の元、もりもとではハスカップを使ったスイーツを数多く展開し、様々な取組みを進めています。

ハスカップを使った商品の紹介

  • 北海道特産のハスカップを使った、極上の酸味をたのしむベストセラー

    ハスカップジュエリー

    北海道特産のハスカップを使った、極上の酸味をたのしむベストセラー

    もりもとを代表するお菓子の一つ「北のちいさなケーキ ハスカップジュエリー」。
    1978年(昭和53年)の誕生から現在に至るまで、道内外問わず多くのお客様に愛されているロングセラー商品です。
    ハスカップを使った甘酸っぱいジャムを、まろやかなバタークリームと薄焼きクッキーでサンドし、まわりをやさしい甘さのチョコレートでふちどりました。
    その繊細で上品な味わいはまるで“ちいさな”ケーキのようです。北海道特産果実「ハスカップ」をおいしいスイーツにしてお届けしたいとの想いから生まれた、おいしさを追求するもりもとのこだわりが詰まったスイーツです。

  • サクッとした口当たりと、ふわっとした軽い食感のブッセ生地

    雪鶴

    サクッとした口当たりと、ふわっとした軽い食感のブッセ生地

    同じくもりもとを代表するお菓子の一つ「雪鶴(ゆきづる)」にも、ハスカップ味がございます。
    「雪鶴」とは、外はサクッと、中はふんわり軽い口あたりのブッセで、北海道特産果実「ハスカップ」のクリームをサンドしたお菓子。
    2022年に、誕生から50周年を迎えました。
    ハスカップの酸味を活かした甘酸っぱいクリームが、ほんのり甘いブッセ生地と相まって、全体をキリッと引き締めます。

  • 果実の特長を引き出し、千歳のおいしい水で仕込んだゼリー

    太陽いっぱいのハスカップゼリー

    果実の特長を引き出し、千歳のおいしい水で仕込んだゼリー

    太陽いっぱいのハスカップゼリー」は、もりもとの人気商品「太陽いっぱいのゼリーシリーズ」の一つ。
    ハスカップの持つ鮮烈な酸味と糖度を絶妙なバランスで整え、名水百選にも選ばれたナイベツ川湧水が流れる千歳のおいしい水で仕込み作りました。
    口の中で一瞬で溶けるなめらかさと、気持ちの良い爽やかな後味が特徴です。

  • ハスカップのコンフィチュールを閉じ込めたチョコを合わせた3層仕立てスイーツ

    北の散歩道(ハスカップ)

    ハスカップのコンフィチュールを閉じ込めたチョコを合わせた3層仕立てスイーツ

    北の散歩道(ハスカップ)」は、北海道産小麦を使用しくちどけよく焼き上げたクッキーに、ハスカップのコンフィチュールを閉じ込めたチョコレートを合わせた3層仕立てのスイーツ。
    香ばしい焼き菓子の風味と、果実の風味のチョコレート、そして、とろりとした果実のコンフィチュールで構成されており、果実感を存分にお楽しみいただけます。
    北の散歩道シリーズ」のコンセプトは、“北海道の果実を楽しむ”。
    ジューシーなハスカップのおいしさをそのままお菓子に閉じ込めて、北海道から全国へお届けします。

  • ハスカップの持つ味わいをそのまま活かした、雑味のないジャム

    果実を楽しむハスカップジャム

    ハスカップの持つ味わいをそのまま活かした、雑味のないジャム

    また、もりもとでは、ハスカップの味わいをそのまま活かした「果実を楽しむハスカップジャム」もご用意しています。
    ハスカップの実をじっくりと煮詰めることで、ハスカップの持つ味わいをそのまま活かしつつも、すっきりと雑味のないジャムに仕上げました。
    爽やかに甘酸っぱいハスカップの味わいは、食パン等との相性も抜群。

参照元サイト

美唄市農業協同組合
https://www.ja-bibai.or.jp/
とまこまい広域農業協同組
http://www.ja-tomakomaikouiki.com/
ハスカップ協会
https://www.haskap-association.com/

平成9年度共同研究報告書「北方系機能性植物の食品素材化と新規加工食品の開発」