どら焼きの由来と歴史を解説!北海道のお菓子屋こだわりのどら焼きも
誰もが知る定番の和菓子「どら焼き」。
ふっくら焼き上げた2枚の皮であんこをはさんだ形がお馴染みですが、現在では、クリームやフルーツをトッピングしたもの、皮に絵柄が描かれたものまで幅広い種類が出ています。
そんな誰もが知るどら焼きですが、由来や歴史についてはあまりご存じないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、どら焼きの名前の語源や、現在の形になるまでの歴史を解説!
また、北海道のお菓子屋・もりもとでお取り扱いしている多種多様などら焼きもご紹介します。
目次
どら焼きの名前の由来とは?
どら焼きとは、漢字で「銅鑼焼き」と書きます。
その名からわかる通り、打楽器の「銅鑼(ドラ)」が名前の由来です。
銅鑼と形が似ているから、銅鑼を熱して生地を焼いていたからなど様々な説がありますが、詳細は不明と言われています。
どら焼きの歴史的な由来とは?
どら焼きの歴史については、資料がなく、正確には分かっていません。
しかし、「平安時代にルーツがある」というのが、有力な説として考えられています。
■平安時代…武蔵坊弁慶がルーツとなるお菓子を開発
平安時代に生きた武蔵坊弁慶(むさしぼう べんけい)。
道行く人に決闘を挑んで刀を奪い、999本集めたところで源義経(牛若丸)に敗れた、という伝説で有名です。
源義経の家来となった弁慶は、平安時代末期、源平合戦に敗れて奥州へ逃げる際に足に怪我を負ってしまいます。
その際、近くの民家にて手当てをしてもらいました。
弁慶はその村人のため、熱した銅鑼で薄い皮を焼き、あんこを包んだお菓子を作ります。その際に作られたお菓子がどら焼きのルーツではないかと言われています。
■江戸時代…どら焼きの原型ができる
江戸時代に、どら焼きの原型と言われる「助惣焼き(すけそうやき)」が誕生します。
助惣焼きは、千利休が茶の席でよく用いたお菓子「麩の焼き」の一種。
クレープ状の薄い生地で四角いあんこを包んだ、きんつばのようなお菓子で、現在のどら焼きとはまだ見た目が大きく異なります。
■明治・大正…丸いどら焼きができる
明治時代初期、とうとう銅鑼のように丸い形をしたどら焼きが誕生します。
しかしこちらも現在のお馴染みの形とはやや異なり、1枚の皮であんこを包んでおり、銅鑼を忠実に再現した平たい形をしていました。
その後、西洋から伝来したパンケーキ・ホットケーキの影響を受け、2枚のふっくらした生地であんこをはさんだ現在の形が定着しました。
こだわりが詰まった様々などら焼き
様々なお菓子屋で見かけるどら焼きですが、お店や地域、その時のトレンドによって、多種多様に形を変えます。
北海道のお菓子屋・もりもとでも、様々な種類のどら焼きをお取り扱いしています。今回はその中から一部をご紹介。
公式オンラインショップでも買えるものから、店舗限定のどら焼き、季節限定登場のどら焼きまで幅広くご紹介します。
どら焼き
くちどけの良さを追求したふっくら焼き色鮮やかな皮で、風味豊かな北海道産豆の粒餡をはさんだ、シンプルなどら焼き。
豆の粒感と風味を楽しんでいただくため、和菓子職人が豆の状態を見極めながら「千歳のおいしい水」でじっくりと炊いています。餡を引き立てるため、皮は甘さ控えめに。
北海道のエリモ小豆を使い、豆本来の香りや旨みを活かした「小豆」と、北海道の大手亡豆を使い、優しい甘みと風味が感じられる「白まめ」の2種類をセットにしてお届けします。
オンラインショップ購入:〇
販売時期:通年
千歳本店手づくりどら焼き【限定商品】
もりもとの千歳本店限定で販売しているどら焼き。
北海道産のもち米「きたゆきもち」を混ぜ込んだもっちり食感の皮で、通常の2倍量のあんこをはさみました。
ボリューミーな見た目ですが、甘さ控えめなあんこのおかげでぺろりと食べきることができます。
皮は1枚1枚本店の厨房にて手焼きしており、あんこは毎日職人が朝炊きしてご用意。
千歳市にいらっしゃった際には、ぜひ一度お立ち寄りくださいませ。
オンラインショップ購入:×
販売時期:通年(千歳本店のみ)
どら焼きヌーボー【限定商品】
毎年秋限定で販売される「どら焼きヌーボー」は、その年の穫れたて新小豆のみを使用したどら焼きです。
この時期にしか味わえないみずみずしさと、ふくよかな香りを楽しむことができます。
年によって変わる小豆の状態に合わせて炊き方や生地を細かく調節しているため、毎年違った味わいを楽しむことができるのも魅力の一つ。
「穫れたて新小豆のおいしさを届けたい」という想いのもと、もりもとの和菓子職人と北海道十勝の小豆農家が手を取り誕生したこだわりのどら焼きを、ぜひご賞味ください。
オンラインショップ購入:〇
販売時期:毎年秋季限定
北のバタどら【限定商品】
和食レストランを営むとんでん様ともりもとが共同開発したどら焼き。
主に、「北海道生まれ 和食処とんでん」「湯けむりの丘つきさむ温泉」にて販売しております。
上品な甘みが特徴の北海道十勝産小豆と、贅沢な風味とコクが特徴の北海道産バターを、ふんわり食感の生地ではさみました。生地に使う小麦粉や卵、砂糖も、北海道産にこだわっています。
バターから感じる程よい塩気が魅力的などら焼きです。
オンラインショップ購入:×(期間限定・数量限定で販売することもあり)
販売時期:もりもと店舗での販売は不定期
どら焼きの由来を知ってもっと美味しく
誰もが知る定番の和菓子「どら焼き」ですが、その由来や歴史を知ると、もっとどら焼きを身近に感じることができますね。現在では、色々なお店で個性的などら焼きを扱っていますので、ぜひ注目して見てみてください。
北海道のお菓子屋・もりもとでは、今回ご紹介した以外にも様々な種類のどら焼きをお取り扱いしております。
どれも和菓子職人のこだわりが詰まった特別などら焼きです。
気になるどら焼きを見つけた方は、ぜひこの機会に一度ご賞味くださいませ。
※上記掲載情報は、2023年8月30日(水)時点のものとなります。
価格や商品名などの掲載情報は変更となる場合がございます。予めご了承くださいませ。